煽り運転する人の心理や性格を解説します。
煽り運転とは一般的に「前方の車との車間距離を極端に詰めてプレッシャーをかける」「クラクションを鳴らして威嚇する」「前方に回ってブレーキを踏む」といった行為です。
また、煽り運転する知人の心理を見分けるには運転以外、例えばお酒を飲んだ時に本性を現すか確かめることが大切です。
攻撃的な運転をするということは、数多くの心理状態を表していて、自分もしくは相手に対して特定の感情が現れている証拠なのです。
例えば、早く運転して欲しい・どうせバレない・高級車に乗っているなどが、煽り運転する人の心理に当てはまります。
このページでは、煽り運転する男性と女性の心理をすべて挙げています。
「この車、攻撃的だな」と思ったり友人に対して、「クラクション鳴らしまくるの止めて欲しい」と思ったら、当てはまる心理や特徴がないかチェックしてみてください。
単純に早く運転して欲しい
煽り運転する人の心理として、単純に早く運転して欲しいことが挙げられます。
煽り運転する人は、簡単に言えば急ぎの用事やイライラしていて「早くしてくれ」と思いながら煽っているのです。
急いでいる理由は人それぞれあるでしょう。
大事なプレゼンテーションがあるのに遅刻しそうだからという思いから煽ってる。隣の彼女にカッコイイ所を見せたくて煽ってる。運転中、猛烈にトイレに行きたくなって煽ってる。
パッと思いついただけでも、このくらい出てきます。
実際、人間の本能として人より前に出たいという欲求があり、特に車を運転していると「さっさと追い越したい」という心理が自然と働いてしまうのです。
このことは大学の研究テーマにも取り上げられています。
具体的には原始時代において、他の人よりマンモスやサーベルタイガー等の食料の肉食獣を確保するために培った狩猟本能なのです。
現代では他人よりも先に行きたい気持ちに変化しているのです。
車の運転に関してはアクセルを踏むだけで、どこへでも走ってくれるという便利で快適な環境におかれるため、その本能的な欲求が現れやすくなるのです。
本能は思いがけないシーンで出てくる事が多く、車で運転する条件はピッタリ当てはまるのです。
他者より上にいたい
煽り運転する人の心理として、常に他者より上にいたい心理が挙げられます。
モラルの低いドライバーありがちなのが、常に人より前に出て優越感を感じたいエゴイストの気持ちです。
特に、相手が小さい軽自動車だと、本能的に「こいつなら勝てる」と思ってしまい、とたんに図々しい性格になってしまうのがやっかいな人間の本性ですね。
攻撃的な心理が働くことは別に悪いことではありません。
会社で出世して上の立場に行きたいと思うこともあれば、勉強して一番になって東大に行きたいと思う人もいます。
しかし、運転中に攻撃的な本性を出してしまうのは、自分にとっても同乗者にとっても何一つ良いことありません。
なぜなら荒っぽい煽り運転してしまうと危険な行動をたくだんとってしまうため、大きな自動車事故に繋がってしまうからです。
当然みなさんご存知の通りのはずですよね。
煽る気持ちは自分で落ち着かせるモノですが、実際に煽り運転する人は、そこまで考えが及ぶほど余裕はありません。
そういった普段から攻撃的な人たちとは、一緒にドライブをするのを避け、日常的にも極力関わらないのがベストですね。
ユーチューブの煽り運転の動画なんて、世の中の全体で見ればごくごく一部のものです。
相手にマウントを取りたいからの心理もあるのですが、先に行きたいという気持ちが本能として植え付けられているので、煽りが発生するのですね。
対策としては、深呼吸・大切な家族を思い出す・家族の写真を見る・家族の悲しい顔を想像するなどがあります。
「カッ」となりやすい人は、感情を自らコントロールする方法を普段からトレーニングしておくことが重要です。
車間距離がそもそも近い
煽り運転する人の心理として、車間距離がそもそも近いことが挙げられます。
一番多いのが、ドライバーの車間距離に対する意識の違いです。大抵の小さな煽りの原因は、大体に車間距離に対する意識にあるのです。
運転教本では「大体この程度空けとく」目安は書かれていますが、実際に走ってみると目分量で走ることが多くなってしまうのです。
教習所で教わる内容は時速と距離の関係が中心のマニュアル的思考なので、なかなかイメージしにくい項目なのです。
一般道路の車間距離について、時速30∼60キロメートルの場合は、速度から15を引いた数値です。
時速60キロメートルであれば、60−15=45メートルの距離をとるのが適切です。
教習所では「前の車のタイヤが見えなくなるくらいが丁度いい車間距離」と教わるでしょう。
しかし、これは免許センターの教官が一般道路の事を指してるだけに距離感に過ぎません。
道路の横幅の広さや高速道路か一般道かの速度の条件によって、車間距離に個人差が生じてしまうのです。
ちなみに高速道路では、100km/hでは約100m、80km/hでは約80mと車間距離は速度と同じ数字が必要になります。
しかし、高速道路を走っている中で正確な車間距離を判断するのは難しいです。
売上ナンバーワンのタクシードライバーが車間距離と時間を計算して「最適な車間時間」を算出したところ、何とか安全を感じれる距離が約1.5秒。
近すぎるとも遠すぎるとも感じない走りやすい距離が1.8秒です。
なお、統計的に車間時間1.8秒未満での事故は死亡事故等の重大な事故が多いです。
このことから、前の車がある地点を通過してから2秒たった後で自分の車がそこを通過すれば、十分な車間時間をあけて走行していることになりますね。
どうせバレないと思っている
煽り運転する人の心理として、どうせバレないと思っている心理が挙げられます。
煽り運転をする原因として、急に前に割り込みされた・脇道から不意に飛び出してきた・ノロノロ走っていて中々抜けないといった、怒りの「きっかけ」があるものです。
そこでブチギレる・ヒヤッと焦る・暴言を吐いてしまうといって負の行動が起きるのです。
大半の人は「ビックリした」「マナー悪いな」「先に行かせて欲しいな」と思う程度で終わりますが、中にはそうではなく頭に血が上ってしまう人もいます。
そうすると、「カッ」となって嫌な思いをさせてやろう、こらしめてやろうというような行動に出てしまうのです。
ではなぜ、そういった攻撃的な煽り運転をしてしまうか?答えは「匿名性」にあります。
日本でも高級車でも運転しない限りは似たような車だらけなので、チラッと見えてぐらいでも憶えられず、特定されにくいです。
歩いている時に肩をぶつかってトラブルを起こすと、顔を覚えられてしまう事があり、追いかけられて後で報復を受ける、または取り押さえられて警察に連絡されます。
しかし車で運転しているのなら余程にご近所でもない限り、「予定を変更してまで車で追いかけて来ないだろう」という心理が働きます。
煽り運転なら個人情報を特定されず、さっさと逃げてしまえば問題ないというたかをくくった心理が、ドライバーの自制を失わせる要因です。
ナンバープレートを特定し警察に通報する事はできますが、多少の煽り運転であれば警察は動いてくれません。
対策としてドライブレコーダーをつけましょう。
ドライブレコーダーとは、自分の車に設置してドライブ中の状況を映像で確認できる機械です。
交通事故が発生した際の状況を記録するために用いられます。
事故を起こした際に自分が煽っていたとバレるとなれば、「無駄な煽り運転はやめておこう」と考えるはずです。
つけ上がって高慢になっている
煽り運転する人の心理として、つけ上がって高慢になっていることが挙げられます。
車に乗っていると安心感があります。
頑丈な武装をしている車の中で運転していると、事故を起こせばケガしたり命の危険だってあるのに、自分は安全だと勘違いしやすいのです。
頻繁に車間を詰める・クラクションを鳴らず・暴言を吐くくらいでは事故にはならないと思って、前の車にプレッシャーをかけるのです。
更には、煽られた相手がどう感じているかまるで分かっていません。
顔を殴ったりするケンカであれば、血やアザや表情で相手が苦しんでるかが目に見えるので、手加減や度を超さないうちに終わりにしておくというブレーキが働きます。
しかし、車で煽っている状態では、相手が前を走っておりドライバーの表情を窺えないので、どれだけプレッシャーを与えられているのかがわかりません。
それで煽り運転がエスカレートする状態が生まれます。
万が一怖そうなチンピラやヤンキーが出てきたら、そのまま車で逃げてしまえば良いとも思ってしまいます。
そのため、大胆な行動でも物足りなくなってしまうのです。
このようなやったもん勝ちの煽り逃げが自動車では、普段はケンカをするようなタイプではない人でも「カッ」となった時にやってしまうのです。
このような思い上がった気持ちから煽り運転をしてしまいがちですが、殴ったり蹴ったりしてるわけではないので、やっている本人には罪悪感がないのです。
気がすんだら煽るのをやめますが煽ったことなどすぐに忘れてしまいます。
しかし、やられた側は精神的に追い詰められると事故を起こす可能性が増えるのです。
煽り運転する男性特有の心理
煽り運転する男性の心理として、高級車に乗っているからいい気になっている心理が挙げられます。
高級車や、大型SUVなどに乗っているから全員「あおり運転」をする訳ではありません。
軽自動車に乗っている人でも「あおり運転」をするケースもあります。
ですが高級車だと誰しも気が大きくなってしまうのは確かです。
大型車や高級車などに乗っているメンズは無意識に優越感を感じているのです。
煽り運転するメンズはそういった優越感を感じたいがために、わざわざ高いお金を出して煽り運転をしているのです。
優越感を感じていると、「あのやろー俺様の車を割り込みしやがって」という日頃の鬱憤のはけ口として、攻撃的なあおり運転をしてくるのです。
そして、「ピンチになったら立ち去さればいいや」と高をくくっているので長時間煽ってくるメンズもいます。
ある車は、高速道路のサービスエリアに入るまでの間の約30分間、気が遠くなるほど煽られ続けた人もいます。
煽った車はランボルギーニ、煽られた車はダイハツムーヴの軽自動車でした。
煽り運転する女性特有の心理
煽り運転する女性の心理として、日頃のストレスが挙げられます。
必要以上のクラクション・強引な割り込みなど危険運転をする人をロードレイジドライバーと呼びます。
日常に溜め込んだストレス解消の手段として車を使うことで、自己防衛を図れるのです。
煽ることで外部に対して攻撃をして自己防衛をしているのです。
ストレス⇒自己防衛⇒攻撃行動⇒煽る等が一般的なロードレイジドライバーです。
論理的なストレスやトラブルの解決を放棄して、短絡的に攻撃行動に移るレディーが特徴です。
また、ドライバーズハイという言葉もありますが、これはたちの悪いランナーズハイの造語です。
長時間のドライブでは自律神経が乱れてくる事があり、個人差もありますが脳内物質の分泌の関係により興奮状態を作り出すのです。
普段はおしとやかなレディーが運転になると性格が変わってテンションが上がったりもします。